美しい心、美しい思いで、帆を上げなさい

 経理・事務を担当しています黒田です。

 今年のテニスの全米オープンは錦織選手に注目が集まり、あまり騒がれていなかったのですが、全米オープン車いすの部では、男女とも、シングルスもダブルスも、日本人が優勝していました。

 男子の部で優勝した国枝選手は、2008年北京パラリンピックでシングルス金メダル、ダブルス銅メダルを獲得した後、自らプレゼン資料をつくって売り込み、企業と契約し、日本の車いすテニス界で初めてプロになった選手としても有名です。「世間の目が僕に向いているうちにプロとして活躍することで、僕の後に続く世代に道ができる」という思いで、自分の価値を信じ、プレゼンしたそうです。

 JALを再建された稲盛和夫さんの次のような言葉を読んだことがあります。

 「人生という大海原に航海へでる時、美しい心、美しい思いで、帆を上げなさい。
  そうすれば、宇宙に吹く他力の風があなたを後押ししてくれるでしょう。」

 やろうとしていることが本当に世の為、人の為になることなら不思議と何かが後押ししてくれるが、一方、自分の損得ばかりを考えて上げた帆は穴だらけで、その風は受けられない、という意味だそうです。

 もし物事が何かうまく進まないということがあれば、そもそも自分の上げた帆に穴が空いていないかどうか、その度に振り返ることが大切なのでしょうね。

うまくいく確率

 経理・事務を担当しています黒田です。

 9月、テニスの全米オープンで錦織圭選手が日本人初の決勝戦に進み、「錦織選手、優勝するのでは!」と日本中が錦織選手の試合に注目していましたね。

 松岡修造さんが、錦織選手がベスト4入りした4時間を超える試合のファイナルセットの解説をされている中で、「錦織選手の作戦勝ち」だと仰っていました。というのも解説によると、ファイナルセット、錦織選手は自分のサービスゲームは必ずキープし、相手のサービスゲームに対しては出来るだけ体力を残す作戦に出て、最終第10ゲームでの戦いにすべてをかけたということでした。「作戦勝ち」というのも素晴らしいですが、4時間を超える試合を2試合連続勝ち抜いた錦織選手の精神力と体力は素晴らしいものだと思いました。

スマッシュ増刊 2014USオープン 錦織圭の軌跡 2014年 10月号 [雑誌]

 この錦織選手の試合をみて、次のような文章を書いている人がいました。

   “苦しい状況でも集中力を切らさず、耐えて、自分の流れに持っていく。
    日々生活していく上で私はこのことをとても大切にしています。
    頑張っているのにうまくいかない・・・って時があります。
    「努力すれば必ず報われる」というのは時々裏切られます。
    しかし、努力した方がうまくいく確率は高くなると思っています。
    テニスでは自分には取れないとボールを諦めた時、コーチに言われます。
    「取りに行ってください。取りに行かなければ永久にそのボールは取れませんから。」”

 何かと順風満帆でない時であっても、自分の努力を信じていられるかどうか、また、信じることができるような努力をしているかどうか、が大切なのだろうと思います。