物語が進んでいく

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、昨年4月から通っている社会人大学院の修士論文中間報告会がありました。この半年くらい、決めたテーマに関する文献を集めながら、少しずつ読み、なんとか発表できるところまでたどり着きました。発表資料のうち一つは、教授の指導により「頭で考えていることを一度手で書いてみるのがよい」ということで、“手書きで提出する”ということに決まりました。

 私は「自分の字を人に見られることが苦手」という理由で“手書き”ということに躊躇していて、「出来るならばパソコンで作った資料を提出できないものかなぁ」と考えていました。が、いざ手書きで書き始めると「この事も追加した方がいいなぁ」「ここは図で書いた方が分かりやすい」と書きながら色々な考えが浮かんできて、完成した時には「意外と味のある資料ができた」という満足感を味わうことが出来ました。

 手書きで原稿を書かれている林真理子さんが以前このようなことを仰っていました。
 「書き始めると、手が勝手に動きだすんです。
  手がどんどん動いて、主人公が勝手にしゃべって、物語が進んでいくときがある。」

 小説もエッセーも書かない私ですが、なんとなくこの仰っている気持ちが少しだけ分かったような気がします。私は字の上手い下手のことがありパソコンで書くことを好みますが、どちらにも良いところはたくさんあるように今回改めて思いました。たとえば、パソコンだと修正や追加が簡単にできます。手書きだと分からない漢字や言葉を辞書で調べ、そのついでに他のことも辞書から知ることができるということもあります。“パソコンか手書きか”ではなく、“パソコンも手書きも”上手く使い分けができるように自分にあった習慣を作っていきたい思っています。

歌い続けて欲しい曲

 経理・事務を担当しています黒田です。

 昨年末、山下達郎さんのコンサートに行ってきました。私がもっとも楽しみにしていた「クリスマス・イブ」も歌われ、圧倒的な歌唱力と声量に感動しました。と、山下さんは総立ちライブを好まれてなく、ほぼ着席で聞け、ゆっくりと楽しい時間を過ごすことができました。

 ライブの途中、このような事を話されました。
 「昔からのファンが『クリスマス・イブは飽きた』などなど言ってくるが、昔の歌を封印しちゃって、歌って欲しいヒット曲を歌わない歌手の人達もいる。ライブは“一期一会”だ。山下達郎のコンサートに、何回も来られる人もいれば、この公演が一生に一度きりというお客さんもいる。だから絶対に“クリスマス・イブ”は歌い続けます!」

 山下さんほどのアーティストだと音楽に対する自分の世界観をしっかりもっておられ、その中で曲目などの構成を考えられるのではないのだろうか?と思っていたので、良い意味で予想を大きく裏切られたという感じで嬉しかったです。

 「ライブは一期一会」

 時間が無限にあるかのようについつい思って過ごしてしまいがちですが、この機会はもう二度と訪れないという気持ちで一つ一つのことに専念できる日々を送らなければならないということを改めて思いました。