おかげさま

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、宅配便サービスの過酷な労働実態がニュースになるまで、宅配便の時間帯指定サービスが標準化してしまった社会へ大きく疑問を持つことはありませんでした。ネット通販にIT企業だけでなく、多くの業種が次々と参入し、今まで足を運んで商品を買うのが普通だった私たちの買い物の仕方も大きく変わりました。

 考えてみると、宅配便サービスは利用者にとって至れり尽くせりになってしまい、時間指定だったのに、それより少し早く持って来られたことに対する不満を聞いたりすることもあります。このようなサービスが当たり前になり、少し困ったことがおこるとそのことを主張することばかりに気を取られ、相手のことや地道に小さな仕事をしてくれている目立たない人たちのことをすっかり忘れてしまっているように思います。毎日、寒い中、暑い中、配達しに来てくれる人たちに感謝することをすっかり忘れてしまっていますね。

 「目立たない仕事をしている人へのあいさつを忘れてはいけない。
  私たちはお互いに”おかげさま”で生きているのだから。」(渡辺和子)

 宅配便サービスだけでなく、コンビニで必要な物がすぐに買えることも、その商品を運んでくれる人がいて、早朝でも夜遅くでも対応してくれる店員さんなどがおられるからですよね。一つの物を購入できるのにも、多くの人たちの仕事によって成り立っていることを忘れず、その地道な仕事をしてくれる人たちへ感謝し、いつも「ありがとう」と言える人でいたいと思っています。

真剣さと気楽さ

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日ニュースで、東京オリンピックに向けビルの建設ラッシュが続いている首都圏での建設現場で、食堂が大変な活況となっていることが紹介されていました。この食堂というのは、作り置きのお弁当ではなく、職人さんたちの休憩時間にあわせて出来立ての食べ物を準備するということで、例えば揚げたての「から揚げ棒」は150円、あつあつの天ぷらそばは370円。これは、施工会社が職人さんたちの働く意欲を高めるために、建設現場にこのような食堂の誘致を図っておられるそうです。また、最近ではコンビニ大手も同じ場所に誘致し、職人さんたちの選択肢を増やされていることも紹介されていました。

 お昼、私はいつもお弁当を持ってきていますが、たまにお弁当でない日は「今日は何を食べようかなぁ~」と少しウキウキとした気持ちになります。ただ場所的なことから選択肢は限られているのですが、日常と少し違うことがたまに選択できる小さな楽しみにモチベーションが少し上がります。

 このような文章を目にしました。
 「一日は短い単位の一生、一生は長い単位の一日。
  一日を一生の如く真剣に生き、一生を一日の如く気楽に生きたい。
  大切なことは、真剣さと気楽さのバランスです。」

 同じことの繰り返しが多い毎日、「大きな楽しみ」や「大きな幸せ」など大きいことをついつい求めがちになりますよね。でも、「小さな楽しみ」や「小さな幸せ」などを身近で見つけられることの方が、充実した日々を過ごせるのではないかなぁと思います。真剣さと気楽さのバランスを保ち続けることはすぐには出来ないかもしれませんが、常にこのバランスのことを頭の中において、時間を大切に過ごしていきたいです。