経理・事務を担当しています黒田です。

 1月27日、国民的アイドルグループ 嵐が2020年で活動を休止すると発表されましたね。熱狂的な嵐ファンの友達に翌日「大丈夫ですか?」という連絡をしたところ、「大丈夫ではない。2年間は悔いのないようにオタク活動に勤しみます」という返事がきました。熱狂的なファンになった経験がない私は、いつまでもそういう気持ちを持ち続けることができる友達を少し羨ましく思いました。

 会見時、櫻井翔さんの以下の言葉が印象的でした。
 「誰か一人の思いで嵐の将来を決めるのは難しいだろうなという思いがあるのと同時に、他の何人かの思いで一人の人生を縛ることもできないなと思いました。なぜなら、中学生の頃に出会って23、4年一緒にいる大切な仲間ですから、どれだけ時間がかかってもというか、どれだけ時間をかけても、全員が納得する形の着地点を探していかなければならないと。これは僕の役割だろうなと、伝えられた瞬間に思いました」

 話し合いの時に自分の思いを通したいという気持ちが強くでてしまったり、長い時間をかけて話し合うことを邪魔くさいく思ってしまったり、という経験ってありますよね。少し前に家族で話し合う機会が多くあり、その時は話し合いをネガティブに思うこともありましたが、家族で時間をかけて納得した結論を出せたことを、今は良かったと思えています。

 「他人は互いにわかり合えないものです。わかり合えないからこそ、言葉があるのです」(養老孟司)

 職場の人達、友達、家族など人間関係を形成するには、言葉にしないとわかり合えないことってありますよね。どれだけ時間をかけても、言葉をもってわかり合えることを大切にしていきたいと思います。と、これから2年間、嵐の活動を楽しみながらも過ごしていきたいです。

フランス人

 経理・事務を担当しています黒田です。

 昨年末、ソフトバンクで通信障害が発生したことが大きなニュースになりましたね。私はソフトバンクではなく直接の影響はなかったのですが、思わぬところで大きな影響が起こっていることに驚きました。たとえば、QRコードで本人を確認するコンサート会場で混乱が起こったり、新幹線の指定席券が購入できなかったりなどなど、スマートフォンが私たちの生活に占めている割合の大きさを改めて知ることができました。

 「僕の会ったフランス人たちは、例外なく、ゆったりと人生を楽しんでいる。(中略)フランス人たちは、ラーメンをゆっくり食べつつ、おしゃべりをしつつで長居をする。面白いのはお客の立ち振る舞いだ。どの席を見ても、スマートフォンを取り出して、ばちばち打っている人は皆無だし、一人で来た客でさえそうなのだ。(中略)フランス人は、時に何を求めるのか。ゆっくり時間をかけてランチを取るビジネスパーソン、ラーメン屋でパズルを解く客に共通する要素とは、時との上手い付き合い方ではないか。その証拠に、彼らは誰も、スマートフォンを取り出していなかった。そして日本人のように、時に追われる気分を持っていない以上、彼らの作る時計は、正確さよりも、楽しさや美しさを優先したものになるだろう」(広田雅将:生命の目盛りより引用)

 フランス人やイタリア人はランチタイムをゆっくりとり、あまり働かない、というイメージを持っている人も多いように思います。一部でそうなのかもしれないですが、この文章のように時間との付き合い方が上手な人が多いのかもしれないですね。

 「時間の使い方の最も下手なものが、まずその短さについて苦情を言う」(ラ・ブリュイエール)

 私の周りで“絶対にこの人は忙しいはず”と思う人に限って、時間の短さを問題にしている発言を聞いたことがないように思います。逆に“この人はいつ寝ているのだろう?”と思ってしまうくらいです。スマートフォンがあることにより私たちの生活もすごく便利になっています。でも、たまにスマートフォンをしまって、ゆっくりと食事を楽しんだり、友達とのお喋りを楽しんだりする時を過ごすことも大切なことですよね。今年は、時との上手い付き合い方をできるよう過ごしていきたいと思っています。