渋谷パルコ

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、大変印象深い文章を読みました。
「じぶん以外の他のなかまをあてにすることで、チームプレイができる。ぼくらは、だいたいチームプレイを
 やっている。そういうふうに思い込んでいたのだけれど、今回の“渋谷パルコ”オープンの場面で、“あ”っと
 思わされることになった。チームプレイにも、いくつかの層があると気づいた。(中略)これまでの経験
 では、“ほぼ日”が主体となって、たくさんの人たちに集まってできてきたのだけれど、今度ばかりは、ぼく
 ら“ほぼ日”が、“渋谷パルコ”の指揮する船団に入った思いだ。船は、いつでも船長が指さす方向に向かう。
 たくさんの船員たちがいるのだけれど、どっちに行くのかは船長が決めることなのだ。ぼくらは、この日
 から“渋谷パルコ”の船に乗る」(ほぼ日刊イトイ新聞 2019年11月20日)

 チームプレイというと、ラグビーワールドカップの日本代表は海外出身選手が半数を占める中「ワンチーム」のスローガンのもと結束して、ベスト8進出を決めたことが印象深い出来事だったと思います。

 「チーム作りに一番大切なことは、みんなが同じ“絵”を見ること」(リーチ・マイケル)

 多くの人は、いろいろな船にのってチームプレイをやりながら日々生活をしていると思います。船が、職場であったり、家庭であったり、趣味が同じ人たちの集まりであったり。同じ“絵”という一つの目標に向かっているからこそ、船員が一丸となって、船長が決めた方向に向かって頑張っていくことができるのでしょうね。今年は“あれ、目標ってなんだったの?”と思うことが多かったです。新しい年は、“目標”を常に明確にしながら、船長が指さす方向に向かって頑張れる一年にしたいと思っています。

大牟田市動物園

 経理・事務を担当しています黒田です。

 「ゾウはいません」

 これは大牟田市動物園の入り口の手書き看板に大きく書かれている言葉だそうです。2013年にゾウの“はなこ”が亡くなった後、「野生では群れ単位で生活するゾウを1頭だけで飼育するのは、動物の生活の質を下げる」という園長および職員の考えから、ゾウは飼わないと選択されたそうです。幼い頃、“大きなゾウと首の長いキリン”を見るのが動物園に行く楽しみだったので、「ゾウがいない動物園」というのは想像が出来ないなぁと思いました。

 こういう文章を目にしました(西日本新聞 筑後版 2018年11月21日)。
「大牟田市動物園の椎原春一園長の方向性は全く違う。限られた資源の中で、動物にも飼育員にも徹底して優しい。例えばゾウがいなくなったら、普通に考えれば飼育員数を減らすことだが、園長は守り抜き、余力を動物福祉に充てた。これは画期的なこと。園長が10年以上やっていて責任が取れる体制になっていることと、市役所、指定管理会社がしっかりサポートしていることが大きいのだろう。飼育員を減らしたら、動物福祉はできなくなる」

 他にも、「ハズバンダリートレーニング(受診動作訓練)」という採血や体重測定、病気の治療といった健康管理を、動物にとっても飼育員にとっても安全、確実に行えるように、動物の協力の下で体勢を覚えてもらう訓練も積極的に取り組んでおられるそうです。常に動物にも人にも優しい環境を整えられている動物園なのですね。

 「心を優しく持ち、耐え抜くことを学ぼう。強い心で生きるために」(ヘレンケラー)

 この一年、「人に優しく、そして精神的に強い人間になりたい」と思いながら過ごしてきました。実際にはなかなか難しかったです。心配事や悩みがあると自分中心に物事を考えてしまうことに時間を費やしてしまい、家族や友達の立場にたって物事を考える余裕がなくなり、「どうしてあの時、もう少し優しく接することができなかったのだろう・・・」と反省することが多い一年でした。新しい年は、「強さと優しさ」が両立できる人に少しでも近づけるように過ごしていきたいと思っています。