946BANANA

 少し前ですが、北海道釧路産の高級バナナ「946BANANA」を知りました。バナナの産地といえばフィリピンや台湾などの南国が当たり前だと思っていましたが、日本でも特に寒いとされている釧路で栽培されているということに驚きました。長年携わってこられた酪農の牛の餌と餌に関係するコストを抑えるため、そして年々酪農家が減少していて、その酪農の土地を有効活用して農作物を育てることが出来ないだろうか、という理由から始められたそうです。1つのことに拘ることも時には大切だと思いますが、このように自ら選択肢を増やし可能にしていかれる力を素直にすごいと思いました。

 先日このような文章を読み、ふと考えさせられました。
「座標。そんなことを今日ふと思いました。私には、私の座標が分かっているつもりです。仕事や社会や友人などの座標軸があり、その関係から自ずと座標が明らかで、かつ安定していると、自分では感じます。しかし現代に於いては、もしかすると多くの人にとって座標は分かりにくくなっているのではないかと。(中略)この時代は、自主的に自分の位置を決めて、自分で歩いていかないと、簡単に迷ってしまうように感じます。ま、裏から見ると、自由に選択できる時代だとも云えると思います。自主性の重要さを思い知る今日この頃です。」(松本大のつぶやき 2021年1月13日)

 コロナ騒動により、長年続いた東京一極集中から地方でのテレワークを志向する人が増えたり、社員の副業にどちらかといえば消極的だった大企業が副業を解禁する流れになったり、と当たり前だと思っていた働き方が大きく変わってきていますよね。選択肢が増え、そしてその選択肢が今までの当たり前とは違うため、多くの人が戸惑ったり、悩んだりしながら自らの働き方を考え過ごしておられるのではないかなぁと思っています。この先どのような流れになるのか分からないですが、どんな時でも広い視野で、自分の位置を決め、自らで歩いていくことの大切さを忘れずに日々を過ごしていかなければと思っています。