アサヒの森

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、アサヒビールの工場見学に行ってきました。小学生が対象ということもあり、原材料の話やビールが出来るまでの工程を分かりやすく説明されていて、その中でも一番関心をもったのは、1941年から社員の方々で育ててこられた広島県庄原市と三次市に広がる「アサヒの森」の間伐についてのお話しでした。間伐はご存知の通り、樹木が成長し森が混み合うと十分な光が得られず、木が育ちにくくなるため、植えた木を一定間隔で伐ってすき間をあけることです。そして、その伐った木を、社員プレートや割箸、他には木造住宅、グッズなどとして活用されているそうです。

 多くの大企業では「社会貢献」の1つに、大切な地球環境の保全として同様のことを行われているということは知っていましたが、直接に活動内容を聞く機会がなかったので、今回は良い機会に恵まれました。伐った木の行方が社員プレートになる、というのは面白いアイディアだと思いましたし、見学会の最後に子供たちにも伐った木で思い思いのプレート作成をさせていただくことができ、「あ~だの!こ~だの!」と言いながら楽しく作っている姿をみて、1つの社会貢献から子供の笑顔が生まれたり…複数の幸せを生み出していくものだなぁと思いました。

 「自分の目で見、自分で体験しないと、世の中のことはわからない。
  “社会貢献”の大切さも、自らが体験して初めて実感するのだ。」 (福原義春、資生堂名誉会長)

 今回、私が体験させていただいた「社会貢献」は大規模なものであって、自分一人で同じことをするのは不可能です。でも、職場でも日常生活でも、ちょっとしたことで誰かが笑顔になれたり、幸せになれたりすることがたくさんあるように思えました。他の人が何かをしてくれるかではなく、自分が他の人に対して、社会に対して、何が出来るのかを日々考えていくことの大切さを改めて感じました。