子ども模擬裁判

 経理・事務を担当しています黒田です。

 少し前ですが、大阪地方裁判所で開催された「みんなで考えよう!有罪?無罪?」という“子ども模擬裁判”に参加しました。参加した小学生40名がそれぞれ裁判官・裁判員・検察官・弁護人・証人の役になり、実際の裁判官の方が被告人という設定で、台本にそって進めていく裁判でした。ただ判決については、約30分間くらいの時間を設けられ、実際の裁判官1人と小学生8人が一つのグループになって、グループ毎に討論を重ねて有罪か無罪かを決め、全グループの集計により結果「有罪」という判決になりました。

 私も台本を読みながら「無罪なのだろうか?有罪なのだろうか?」と考えていたのですが、どの行動一つとっても、どの証言一つとっても有罪でも無罪でもとれるものであり、動機が全く書かれていなかったので難しいなぁと思いながら、子供たちの意見を聞いていました。子供たちには「動機が分からない…」という私のような発想は全くなく、その台本に書かれている証言や行動だけで有罪か無罪かを考えていることを純粋にすごいなぁと感心しました。

 「私の成功の秘訣が一つだけあるとすれば、ずっと子供の心のままでいたことです」
                          (アルベルト・アインシュタイン)

 みんな子どもの頃は柔軟な発想が出来たはずなのに、いつからか頭が固くなっていきますよね。現代社会のように流れが早く、今まで当たり前だったことが当たり前でなくなってきていることが多い中で、常に「このやり方が、この考え方が最適なのだろうか?」と考えることができる柔軟な発想、もし「ノー」であるなら、すぐに変えていくことができる柔軟性が組織のパワーとなるように思います。また、変わり続けることばかりではなく、時には変わらないことに対しても柔軟に対応ができるように、“変わらないこと、変わり続けること”の両方を大切にできる柔軟性を持ち続け、組織のパワーに少しでも貢献できるような人でありたいです。