未来食堂

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、ある番組で“ただめし”を食べることができる定食屋の「未来食堂」が紹介されていました。この食堂は基本、店主である小林せかいさんが一人で回しておられて、ピーク時や閉店作業を50分間手伝っていただいた方に1食分が無料になるという「まかない」券が発行されるシステムがあります。もし、その「まかない」券を使わない人が店の前に貼っておくと、誰でもはがすことができ、一食分の無料チケットとして「ただめし」を食べることができるそうです。

 このシステムは、小林さんが「一度お客さんとしてお越しいただいたお客さんとは、たとえその方が一文無しになったとしても縁を切りたくない。どうにか繋がる方法を残しておきたかった。」という思いから、「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所」を提供したいために考えられたそうです。

 「環境が、あなたの行動にブレーキをかけるのではありません。
  あなたの行動にブレーキをかけるのは、ただ一つ、あなたの心だけなのです。」(小林せかい)

 昨年末、小林さんが日経ウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞された時のスピーチでの、この言葉が大変印象に残りました。

 何かを始めようとする時、「今更こんなことをやっても…」や「失敗したらどうしよう…」と自分にブレーキをかける理由ばかりを最初から並べて、なかなか行動にうつすことをしないことってありますよね。でも、小林さんが作られた「まかない」や「ただめし」のシステムのように、「誰かを幸せに」という気持ちの方が勝っていると、自分の行動にブレーキをかけることがないように、この言葉を聞いたときに改めて思いました。

 私が行動を起こすことによって、自分以外の誰かが少しでも今より笑顔である時間が増えればいいなぁ、と「誰かを幸せに」なることを考えられるように、これからの時間を使っていきたいです。