本日は、お日柄もよく

 経理・事務を担当しています黒田です。

 先日、表紙のデザインがずっと気になっていた原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」という小説を読みました。普通のOLさんが、幼馴染の結婚披露宴でスピーチに感動し、伝説のスピーチライターに弟子入り、そして、選挙のスピーチライターになるという、至ってシンプルな内容なので、普段好んで読んでいるミステリー小説とは違い安心して読むことができました。本文中には、「いいほうに変わるなら、変わるほうがいい」や「何かをひとつ極めるためには、何かをひとつ捨てなくちゃいけない」など心に響く言葉が所々に出てきて、元気づけられ、楽しい気分で読み終えることができる小説でした。

 「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
  三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。
  二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。」
 
 その中でも、私の心に最も響いた一文です。

 困難にぶつかった時、その事ばかりを後ろ向きに考えてしまい、同じところに立ち止まって負の連鎖に陥る、ってことありますよね。これからも、”もうだめだ”と思うほどの困難に向かい合う時が必ずあると思います。そんな時、この言葉を思い出し、3日後にはきっと顔を上げて歩き出している自分を想像して、前を向いて歩き出せるような日々を送り続けたいです。