生きること

 経理・事務を担当しています黒田です。

 このブログでもたびたび登場しているわが家の愛老犬君、「犬は人間の6倍の速さで生きている」といわれることもあるように、ここ数ヶ月で後ろ足がだいぶん弱り、耳はほぼ聞こえなくなり、目もぼんやりと見える状態のようですが、相変わらずの食欲で元気に過ごしています。物にぶつかったり、なにもないところで躓いている彼の姿をみていると、「いつか自分の力で歩けなくなるんだよね?いつか自分の力で食べれなくなるんだよね?」ということをついつい考えてしまいます。でも、当の本人(本犬?)は食べ物を目の前にすると尻尾をメトロノーム状態にして喜び、今だけを精一杯生きています。

「なくなった過去を振り返るのではない。人生がどれほど続くかは誰にも分からないが一日とて同じ日は来ない。その連続をミスしたくないと思うし、ほかの誰のためでもなく、いま生きている証しを深く刻んでいきたい。きっと理由がありここにいる」(2022年、大江千里の職業は「生きること」:Newsweek日本版2022.1.8)

 コロナウイルス感染症を騒ぎ出した頃、「明日が必ずおとずれるとは限らないのだ」と痛感しながらも、目に見えないウィルスの怖さに一日一日をやっと過ごしていたように覚えています。

「予想外の人生になっても、そのとき、幸せだったらいいんじゃないかな」(松岡修造)

 今はもちろんウィルスへの怖さも残っていますが、戻ってこない過去を後悔したり、何が起こるか分からない将来に不安を感じる日々を過ごすのではなく、今という時間を大切に、楽しみながら、精一杯生きていきたいと、改めて思っています。