百花繚乱

 経理・事務を担当しています黒田です。

 2月に開催された平昌オリンピックで、小平奈緒選手の金メダル獲得直後、戦った相手選手への気遣い、そしてその後のインタビューを聞き、彼女のファンになりました。おそらく、そういう方も多かったのではないでしょうか。氷上であれほどのスピードをだして金メダルをとった方とは思えないくらい、インタビューでの少しはにかみながら、柔らかく優しい声で、一つ一つの言葉を丁寧に話される姿に、一人の人として大変魅力的に感じました。

 産経新聞の「産経抄」で、このような記事を読みました。
「小平選手は、自らの競技人生を“遠回り”と表現してきた。大学時代の恩師は、今も指導を続けている。所属先の病院は、競技生活のピンチの際に手を差し伸べ、支援してきた。バンクーバー、ソチ五輪で日本代表としてともに戦った親友が、栄養面や練習のサポートを担当している。そのほか多くの人たちが、理想の滑りを追求する小平選手の長い道のりを支えてきた。遠回りしてつかんだ金メダルの”円熟“に敬意を表したい。」

 成績がでなく苦しい時でも、覚悟をもって自分の進みたい道に向かって頑張り努力し続けている彼女は、誰もが応援してあげたくなるくらい人としての魅力をもっておられたのだと思います。

 「このメダルの価値はこれからの人生で決まると思います」(小平奈緒)

 羽生結弦選手が「スケートにかけ、いろいろなものを捨てた」と仰っていましたが、メダルの有無は関係なく、どの選手の方にもいろいろなものを捨て、オリンピックへの切符をつかんだことに胸をはって今後の人生を歩んで欲しいなぁと思います。“人は人によって磨かれる”という言葉がありますが、私自身も周りの人達に支えてもらったり、支えてあげたりしながら、小平選手のように少しでも人間性が磨かれるような日々を歩んでいければと思っています。