美しい心、美しい思いで、帆を上げなさい

 経理・事務を担当しています黒田です。

 今年のテニスの全米オープンは錦織選手に注目が集まり、あまり騒がれていなかったのですが、全米オープン車いすの部では、男女とも、シングルスもダブルスも、日本人が優勝していました。

 男子の部で優勝した国枝選手は、2008年北京パラリンピックでシングルス金メダル、ダブルス銅メダルを獲得した後、自らプレゼン資料をつくって売り込み、企業と契約し、日本の車いすテニス界で初めてプロになった選手としても有名です。「世間の目が僕に向いているうちにプロとして活躍することで、僕の後に続く世代に道ができる」という思いで、自分の価値を信じ、プレゼンしたそうです。

 JALを再建された稲盛和夫さんの次のような言葉を読んだことがあります。

 「人生という大海原に航海へでる時、美しい心、美しい思いで、帆を上げなさい。
  そうすれば、宇宙に吹く他力の風があなたを後押ししてくれるでしょう。」

 やろうとしていることが本当に世の為、人の為になることなら不思議と何かが後押ししてくれるが、一方、自分の損得ばかりを考えて上げた帆は穴だらけで、その風は受けられない、という意味だそうです。

 もし物事が何かうまく進まないということがあれば、そもそも自分の上げた帆に穴が空いていないかどうか、その度に振り返ることが大切なのでしょうね。