模倣犯

 経理・事務を担当しています黒田です。

 少し前、宮部みゆきさんの「模倣犯」にはまり文庫本5冊を読み切った後、タイミング良く、ちょうどドラマ化されることを知りました。この長い小説の内容がこんなに分かりやすくまとめることが出来る脚本の凄さや俳優さんたちの圧巻の演技に久しぶりに「良いドラマを観た!」という気持ちになりました。

 連続殺人事件で孫娘さんを亡くし、娘さんはそのショックから交通事故にあい意識不明に、でも孫娘さんの死の真実を知りたく、犯人の挑発に対しても真っ向から立ち向かうお豆腐屋の有馬さん。有馬さんの気持ちをもてあそぶ様に、自分たちの考案し練り上げた殺人事件を続ける犯人たち。そして、この連続殺人事件について連載ルポを書きながらも、真実が何なのかが分からなくなり書き続けるべきなのかどうかを悩み苦しむルポライターの前畑滋子さん。

 そんな前畑さんが有馬さんに「どうしたら、そんなに強くいられるのですか?」という問いかけに、有馬さんが「常の心を持つことだよ。豆腐屋は毎日、豆腐を作ることをまずは考えるんだ。」という言葉になるほどと納得させられました。

 「兵法の道において、心の持やうは常の心に替る事なかれ」(宮本武蔵)

 「強い心を持つ人」になりたいと思い日々過ごしているのですが、ちょっとしたことで心が揺れ動く自分と直面し、「どのようにしたら強い心を持ち続けることができるのだろう?」と考えていた時に、このドラマに出会いました。強い心をもつために何か特別なことをする必要はなく、心の持ち方を常に平常心で生活し、何か起こった時における心の持ち方も普段と変わってはいけない。普段であれイレギュラーなことが起こった時であれ、少しも変わらず心を広くまっすぐにして、心がどちらかに偏らないように常に平常心を保つことが大切なのですね。どんな時も平常心を保つことができるようにする、とはなかなか簡単ではなさそうですが、少しずつ今の自身の心の持ち方を変えていこうと思っています。

和衷共済

 経理・事務を担当しています黒田です。

 今通っている社会人大学院の夏休み期間中に「修士論文プレ中間報告会」の開催が予定されており、ちょうど開催予定2ヶ月前に指導教授よりゼミ生全員宛に出欠の連絡表が届いていました。私は早々に出席連絡して、それ以降はゼミの人たちの出欠状況をほとんど気にせずに過ごしていました。と、締切日が過ぎても連絡をしていなかった方が数名いたという状況で、指導教授から「プレ中間報告会を中止する!」との連絡が急に入り、先日大騒ぎに。

 全員が成人した大人の集まりということと私がちょっと年上ということもあり、なんとなく「私から何かを発すること」を少し避けて過ごしていました。入学当初はいろいろな面で不安の方が大きかったのですが、今は個性豊かな人の集まりですが、お互いがその個性を尊重しながら、日々刺激し合える人たちに出会えたことに感謝しています。ただ今回のことで「私が出欠連絡をするように呼び掛けたら良かったのでは・・・」と、他の人のことを思いやることが出来なかった自分の行動を反省しました。

 「私たちは皆、互いに助け合いたいと思っている。人間とはそういうものだ。
  私たちは皆、他人の不幸ではなく、お互いの幸福と寄り添って生きたいのだ。」(チャップリン)

 年齢や立場が少しずつ違う人たちが集まって一緒に行動していくことは、目標が同じでもこんなに難しいものなのか、と改めて思いました。ただ「年齢や立場が・・・」というのは言い訳にしか過ぎず、どのような時でも「互いに助け合う」ということを忘れないで行動をしていきたいです。