だって、人間なんだから

経理・事務を担当しています黒田です。

 このブログでも何度も犬のことを書いているように私はかなりの犬好きです。Instagramでも犬に関するものをたくさんフォローして、毎晩それをひたすら見るのが私の楽しみの一つです。しかし、この世の中には犬好きな人ばかりではなく、犬が嫌いという人もたくさん居られることをいつも頭の片隅に置いて行動・発言をしなければならないとも思っています。これと同様に、自分の生き方が全てではなく、色んな生き方のいる人がいることを知るだけではなく、理解もしていかなければならないと思っています。

 僧侶・メイクアップアーティスト・LGBTQ活動家の西村宏堂さんの言葉が印象に残りました。
「例えば、環境問題の議論において、プラスチックを絶対悪として皆に脱プラを強要するというような人は、プラスチックを使わないでも生きていける環境にいる人たちかもしれません。今日、ご飯を食べられるかどうか、という状況に置かれた人たちにも同じ選択ができるとは思いません。私は、人に何かを強制したり、自分が正しいと断言するのは、自分の見識の低さを露呈することでもあると思います。世界中の人たちの生活を全部知っている人など存在しないわけです。だから本質的には、さまざまな社会運動においても、こちらの方が理想的ではないですか?という提案しかできないと思うんです。ですから、違う意見を持つ相手のことを理解しようとする態度が必要だと思います」(VOGUE 2021.10.13)

 「自分の価値観で人を責めない。1つの失敗で全て否定しない。長所を見て短所を見ない。
             心を見て結果を見ない。そうすれば人は必ず集まってくる」(吉田松陰)

 価値観については、新型コロナウィルス感染症が拡大した頃、自分の考え方や行動の良し悪しといった判断基準に常に向き合う生活になり悩むことが多かったです。情報を吸収し過ぎて“判断基準=メディア”になってしまったこともあり、メディアが良しとしている行動を少しでも外れてしまった人に対してすぐに「NO!」だという感情を持ってしまっていた時期もありました。生きていれば誰にだって失敗もあるし、自分と全く同じ価値観の人とまず出会うこともないですよね。もう少し人間であることを楽しみながら、「だって、人間なんだから」という柔らかい気持ちで人と接していける人生をこれからは送っていきたいです。