柳井正さん

 経理・事務を担当しています黒田です。

 6月下旬、ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が、京都大学の本庶特別教授と山中教授の研究に対して個人として総額100億円もの寄付をされることが発表されましたね。この発表を聞いて、素直に“柳井さんって本当にすごい!”と思いました。

 会見時の柳井さんの言葉です。
 「人類の課題ですよね、ウィルスとがんは。本庶先生も山中先生も、世界や日本のために一生をかけて研究されている。研究とビジネスは似ていて、われわれは世の中をよくしたいという思いでは変わらない。日本がこのまま衰退しないように頑張りたい」

 「他者を幸福にすることが一番確かな幸福である」
             (アンリ・フレデリック・アミエル)

 柳井さんのような多額の寄付というのは誰もができることではありませんが、人を幸福にする方法は他にもたくさんありますよね。例えば、職場の水回りを綺麗にする、というのも一つの方法ではないかなぁと思っています。コロナ騒動により手洗いの回数が皆さん増えているのと同時に水回りがあまり綺麗でなくなってきている、ということを感じていました。余裕がない時はちょっと知らないふりをしていたのですが、「綺麗にしたら気持ちが良いなぁ」という気持ちが大きくなってきて気付いたら拭くようにしています。どんな小さなことであっても人を幸せにする方法を見つけながら行動していくことを忘れずに過ごしていきたいと思っています。

逃げるは恥だが役に立つ

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 6月中旬頃までテレビドラマも再放送が多くなっていて、私も何本か見ていました。その中でも「逃げるは恥だが役に立つ」が前回に続きはまっていました。ストーリーをご存知の方も多いと思いますが、派遣切りにあった女性が恋愛経験ゼロの男性と契約結婚し、雇用関係を結び、そして心の距離が徐々に縮まっていく、というものです。4年経ってからの再放送で、初回の視聴率が本放送時を上回ったということでも人気が分かるように、再放送でこれほどまでに注目されるドラマも珍しいのではないかなぁと思っていました。

 プロデューサー 峠田さんのインタビュー記事を読みました。
「4年経って僕たちもどういう受け取られ方をするのかなと思いながらやっていたんですけど、やはり出演者の皆さんの魅力と演技、野木さんの脚本、原作の素晴らしさ、面白さ。『逃げ恥』として揺るがないものはあるんじゃないかと思っています。」(マイナビニュース 2020年5月26日)

 偏った見方かもしれませんが、確かに出演者の皆さん、4年経った今でも魅力が増し活躍されており、この方たちのドラマなら見たい!と思ってしまうように感じていました。

 「魅力的な人に出会うたびに、礼儀正しさ、謙虚さ、自然ににじみ出る優しさなど、
    素敵だと思うその人の魅力を取り入れていけばいい」(ケーリー・グラント)

 私にもこんな人になりたいなぁと思える魅力的な友人がいます。魅力的なところは、常に向上心があり、どんな時でも前向きでポジティブな発言を繰り返している、というところです。コロナ騒動中、私が不安であることを相談したら、会うことは出来なかったですが、前向きな言葉をいつも言ってくれ、何度も心が救われました。友人と同じような魅力的な人間になるのはなかなか難しいとは思いますが、友人の見習える部分をこれからはドンドン見習っていこうと思っています。

豊かな時間を過ごす

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 今年3月から私の仕事内容に少しばかりですが変化があり、分からないことや知らないことをその専門家である友達に聞く機会があります。「分からない」というスタンスで聞いているので、専門用語を並べられてしまうと「分からないことが、もっと分からなくなってしまった・・・」ということが偶にあります。おそらく専門家の方には当たり前で、慣れで使っておられる言葉なのだと思うのですが、専門外の人には初めて聞く言葉である可能性もあるので、相手の立場にたって話すことを心掛けないといけないなぁ、と学ばせていただくことがあります。

 「もしこの世の中に成功の秘訣があるとすれば、それは常に相手の立場に立って考えることの中にある」
                                       (ヘンリー・フォード)

 職場、家族、友人など日常生活において必ず人との繋がりがありますよね。そして、日常生活をより豊かで、良いものでありたい、と誰もが願っていることだとも思います。相手のことをすべて理解することは難しいと思いますが、とりあえず「今、この人はどういう心境なのかな?」や「今、この人は何を望んでいるのかな?」など少し考えながら接することを心掛けると豊かな時間を過ごせるのではないかなぁと、コロナ騒動で私自身が出来ていなかったことを反省しながら、最近このように思っています。

時間といのち

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 知り合いの大学OBの方が“コロナに負けるな学生支援プロジェクト”を立ち上げられ、OB・OGの寄付から「エール飯」の無料配布が4月下旬から行われています。共有のSNSサイトに進捗状況をアップしてくださるのですが、行動力の高さにいつも驚くと同時に「今の私にできることはなにだろう?」と考える時間をもらっているようにも思っています。

 「あるとき“いのちとは時間のことなのだ”と考えて。このごろ、ほんとにそのとおりだなぁと思っている。いい時間を過ごすということは、いのちをよろこばせるということになる。(中略)時間って、みんなに同じくらい配られているのに、ずいぶんもったいなくつかっちゃうものだよねぇ。逆に、うまくたのしくつかっている人もいる。そういう、つかったいのちの記憶が人生と呼ばれる」(ほぼ日刊イトイ新聞 2020年5月19日)

 ここ数か月を振り返ってみると、不安という気持ちが大きく、ずいぶんともったいない時間の使い方をしていたように思います。これからは糸井さんが「あっというまに時間が経ったというときには、いのちが余計なことを気にせず燃えたときだね」と書かれていたような良い時間を過ごし、命を大切にしていきたいです。

在宅勤務

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 新型コロナウィルス感染拡大にともなう緊急事態宣言により、弊社も4月20日からほとんどの方が在宅勤務へと切り替わりました。すでに在宅勤務をしている友達に「どういう風にしているの?」と聞いたりしましたが、会社のシステム等の関係もありいろいろなスタイルのようですね。

 そんな中、「次の10年後で世界はどうかわるのでしょうか?」という元プロテニスプレーヤ 伊達公子さんのインタビュー記事を読みました。
 「審判がいなくなっているかな。昭和から生きている私からすると、そこは残ってほしいですけれど。ホークアイ(審判補助システム)が06年に導入され、線審がなく、人工知能(AI)がライン判定する大会も出てきてるから、大きく変わりそうな気がします」(日本経済新聞 GO2030 2020年4月7日)

 私の学生時代、アマチュアの試合では審判はそのコートで負けた方が次の審判をやる、というのが基本でした。正直、それほど高くない審判台からコートラインが見えにくかったりして判断の難しい時があり、「困ったなぁ」と思うことも度々ありました。10年後、アマチュアの試合では審判が完全にいなくなる、ということは難しいようにも思いますが、少しずつ変化していくのでしょうね。

 「変わることを恐れずに受け入れていけば、自分は強くなっていく」(ジム・ジャームッシュ)

 この2~3ヶ月の間で、会社に通勤すること、友達と会って食事をするなど当たり前だったことが、在宅勤務やweb飲み会になったりと大きく世の中が変化しましたよね。これからも、その時々で変化を受け入れることができる柔軟な人間でいなければいけないなぁと思っています。

藤井貴彦アナウンサー

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 京都の三大祭り「葵祭」「祇園祭」の中止が次々と発表されました。当たり前に行われていたお祭りや行事が中止となっていくことを非常に寂しく思っています。そんな中、日本テレビ 藤井貴彦アナウンサーの外出自粛を続ける人たちに向けて励ましと協力を呼びかけが心に残りました。

 「いま緊急事態宣言を受けて自分を律している人ほど、観光や遊びに出ている人を腹立たしく思うかもしれません。しかし、皆さんの様な人たちがいるからこそ欧米のような医療崩壊を防げています。今はみんなの足並みがそろわなくてもその姿勢は必ず誰かの行動を変えるはずです。そして全国にはまだ感染者の少ない地域も多くあります。 不用意に生活エリアを越えた移動をしないこと。これが誰かのふるさとを守ることにつながります。」(news every. 4月20日)

 「豊かで栄光ある未来を今計画しなさい。
   将来のことでも、それを実行するのは常に今です。
    今の努力が未来を作るのです」(ジョセフ・マーフィー)

 情報過多の現代社会、新型コロナウィルスについても多くの人が多くの意見をされているため、普通に生活していても自然と聞こえてきて、不安を煽られることも多いと思います。私もその一人です。藤井アナウンサーが仰られているように「今はみんなの足並みがそろわなくてもその姿勢が必ず誰かの行動を変えるはず」だと私も思っています。たまに息苦しく思う時もありますが、数か月後・数年後、笑顔で過ごせる豊かな日本・世界であるよう、もう少しの時間、自分を律して日々を過ごしていきたいと思います。

窓つきマスク

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 「窓つきマスク」をご存知でしょうか?
 新型コロナウィルスの感染防止のため、今までは日本をはじめアジアの国々で一般的だったマスクを世界中の人たちが着けるようになりましたね。みんながマスクを着けると、聴覚に障害のある人たちが、話し手の口の動きを読むことができなくなって困ってしまう、ということで自宅に余っていたベッドシーツとプラスチック製の透明シートで「窓つきマスク」をアメリカの大学生 アシュリー・ローレンスさんが作られたそうです。コストと送料はクラウドファンディングで調達され、代金も送料も無料で提供されているとのことです。

 彼女がCBSの取材で答えられた言葉です。
 「私たちは今みんなパニックに陥っていて、人を思いやることができていません。だから私は、こんな時でも人々はコミュニケーションを必要としているし、そうできる環境をつくることが重要だと感じたのです」

 「誰かの曇った心にさす虹になりなさい」(マヤ・アンジェロウ)

 新型コロナウィルスの感染拡大により、「基本的には外出をしないようにする」という外出自粛などの緊急事態宣言が全国に発令されましたね。「虐待やDVで悩んでいる人たちはどうしたらいいのだろう?」と考えることはありますが、もちろん専門家でもないので行動にうつすことは出来ていません。緊急時、どうしても人を思いやる気持ちを忘れてしまいがちになりますが、アシュリーさんのような行動を私も含め多くの人ができる社会になるといいなぁと思っています。

朝の来ない夜はない

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 コロナウィルスの感染拡大は、日常生活の行動を見直す機会でもあるように思っています。今、職場のドアノブ等のアルコール消毒を1日2回しています。最初は「ドアノブ」のみにしか意識が向いていなかったのですが、自分の行動を確認してみると気になるところが数か所見つかり、私なりのアルコール消毒ルーチンが完成しました。

 コロナウィルスが世界中に拡がり始めた時、このような記事を読みました。
「日本の状況を見ていると、上からの指示を待ち、しかしそれが気に入らないと批判ばかりをして、ひとりひとりが自分で考えて責任を取って行動することが減っているように見えて、日本人はこんなにも子供になってしまったのか、とちょっと嘆かわしく思っていたのですが、世界中もあまり変わらない様子を見ると、少し安心したり、とっても心配になったり、複雑な気持ちです」(松本大のつぶやき:コロナと世界 2020年3月5日)

 現代社会において匿名で自分の思っていることをすぐに発信することが可能になり、一時の感情で批判などが簡単にできるようになっているようにも思います。もちろん批判なども各人の大切な意見ですが、「批判をする」前に自分が責任をもって行動をすることが出来ているのだろうか?と考える必要があるのではないかなぁと思っています。
 
「朝の来ない夜はない」(吉川英治)

 日常の行動が制限され、当たり前のことが当たり前ではない時間を誰もが過ごしている今、ストレスを多くの人が感じておられると思います。メディアやインターネットの情報だけに心を乱されることなく、一人一人が責任をもって行動をすることによって、新型コロナウィルス騒動の終わりが一日でも早く実現することを祈るばかりです。

異邦人(いりびと)

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 新型コロナウィルスの感染拡大により、アジアだけではなく世界中が混乱状態の日々が続いていますね。ウィルスというのは目に見えないだけに、私も神経質になり少し疲れてしまいました。おそらくそういう方も多いのではないでしょうか。そんな中、良い機会だと思い読書をする時間を増やしています。

 その1冊に、知り合いから薦めていただいた原田マハさんの「異邦人(いりびと)」を読みました。京都を舞台にして書かれており、四季の移ろいの中で開かれる催し物が登場するので、親近感が湧き、私は面白く読むことが出来ました。

 主人公 菜穂さんが所有していたモネの「睡蓮」を勝手に家族が売却してしまい落ち込んでいた時に、信頼するせんさんが菜穂さんに声を掛けられた場面です。
「囁くように、せんが言った。“あんさんのお気持ちは、ようわかります。せやけどなあ、その『睡蓮』は、もともと、あんさんのもんやなかったん違いますか”(中略)“いままでも、これからも、誰のもんにもならへんの違いますか”
もとより、芸術家の創った作品は永遠の時を生きる。それは、永遠に、ただ芸術家のものであり、縁あって、いっとき誰かのもとにある。その誰かのもとでの役目を終えれば、次の誰かのもとへいく。そうやって、作品は永遠に伝えられ、はるかな時を生き延びるのだ。そんなことを、せんは、ぽつりぽつりと話した」

 「誰かのもとで役目を終えれば、次の誰かのもとへいく」、という言葉が印象に残りました。

 新型コロナウィルスの影響により多くのものが品薄もしくは品切れ状態が続いています。マスクなどがインターネットで驚くような価格で売られていることに心が痛みました。人にも、物にも、それぞれ果たすべき場所での役目があり、物は必要としている方たちの手元にスムーズに届くことが、その物の役目ではないのかなぁと思っています。私もたまに“自分だけは”と考えてしまうことがありますが、このような日本や世界が混乱している時こそ“自分だけは”という考え方ではなく、お互いを信頼して、冷静になっていくことが大切なように思います。

おむすびの日

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 先日、ある情報番組でキャラ弁ならぬ“キャラおにぎり”が紹介されていました。おにぎりは家庭・地域によって色々な具材・形・大きさがありますよね。コンビニ各社でもいろんな種類のおにぎりが店頭にならんでいて、「こういう具材の組合せも美味しそうだなぁ」と思ったりすることもあります。

「おむすびが、どうしておいしいのだか、知っていますか。
 あれはね、人間の指で握りしめて作るからですよ」(太宰治)

 毎年1月17日は、1995年に発生した阪神・淡路大震災でボランティアによるおむすびの炊き出しに多くの被災者が励まされ、人と人の心を結ぶということから「おむすびの日」と制定されたそうです。阪神・淡路大震災から25年、東日本大震災から9年が経ちましたね。

 大震災が起こると、“自然の力の大きさ、そしてその前で人はいかに無力なのか”ということを痛感しますが、同時に復興に向けた“人と人との繋がりの素晴らしさ”を感じます。日々の生活の中で人との繋がりを面倒だなぁと思うときもありますが、人と人とのつながりを大切に過ごしていきたいと思います。