小林書店

 経理・事務を担当しています黒田です。

 「ステイホーム」と言われ続け約1年半、以前より本を読む時間が長くなったように思います。以前読んだ本を読み返しすることも多く、「こんな場面あった?」と意外と覚えてないものなのですね。本を購入する時はインターネットを利用することもありますが、本屋さんに行くことが比較的多いです。最近、インターネット通販や電子書籍の普及によって書店が減少しているということをよく聞く中、常連客が途絶えない「小林書店」という尼崎の町の本屋さんを知りました。

 小林書店には、お話し好きなカリスマおばちゃん店長 小林由美子さんという方がおられ、昨年には由美子さんがモデルとなったビジネス小説「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」がベストセラーになり、ドキュメンタリー映画「まちの本屋」が全国の単館系映画館で上映されたそうです。

 「幼少期から本に囲まれて過ごしてきた私は幸運でしたが、そうでなくとも、言葉に救われた経験がある人はきっと多いでしょう。皆さんもより多くの良書に出会い、人生を豊かにしていってほしいと願っています」(小林由美子、読売新聞オンライン 本との出会い 心の救い 2021.5.4)

 大型書店が多いので店員さんに相談したりしながら本を購入するということはありませんが、店員さんのお薦めする本のコメントなどを参考にしながら本を探すのも書店に行く楽しみだと思っています。新型コロナウィルス感染拡大により、人と直接会って話をする機会が激減し、日常生活に息が詰まりそうになる時もあります。あと少しもう少し本と向き合いながら少しでもこれからの人生を豊かにできればよいなぁと思っています。

保護犬猫

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 最近、保護犬猫の活動に少し興味をもち始め、保護犬猫の活動をされている方や家族として実際に迎え入れられている方のSNSを楽しんでいます。活動をされている方のSNSには偶に目をそらしてしまいたくなるような保護犬猫の写真などもあり悲しくなってしまうこともあります。その中で現在保護犬1匹・保護猫2匹と生活をされている編集者 小林孝延さんという方を知りました。

 小林さんは数年前、奥様が余命半年という告知を受けられ、家族から笑顔が消えた時、心配した友だちから「犬を飼ってみたらどう?絶対に家が楽しくなっていいよ」というアドバイスにより、家に本当の意味で福がやって来るようにという願いをも込めて保護犬“福ちゃん”を飼われるようになったそうです。

 「今、僕たち残された家族は、福を見習って未来でもない過去でもない、現在を精いっぱい生きることを大切にしています。保護犬を飼うことで、僕らは犬を一匹救ったように見えて、実は犬が僕らを救ってくれたのです」(小林孝延、病気の妻に寄り添う愛犬“福” わが家を太陽のように照らした Sippo2019.9.16)

 犬が大好きな私は、散歩されている犬を「可愛いなぁ~」と思いジーっと見てしまうことがあり、そんな時、犬の方も視線を感じ私の方を見てくれます。その見てくれた時の喜びは、気持ちが晴れないなぁと思いながら過ごしていた一日の最後を明るい気持ちにしてくれます。ついつい答えがない過去や未来について考えすぎてしまい、今この瞬間を精一杯生きるということを忘れがちになってしまう時があります。福ちゃんを見習って、今を精一杯いきることを大切にしていきたいと改めて思いました。

光浦靖子さん

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 先月、タレントの光浦靖子さんがカナダへ留学されましたね。コロナで一度延期されていたのですが、今、海外に行かれることを決断されたこと、同世代として勇気がある行動だなぁと思いました。

「仕事も頑張ったし、現状維持みたいな感じが続いている気がした。このまましがみつくことより、“もしあのときあれしてれば・・・”という“たられば”を一個ずつつぶしていくのも面白いかなと思って。もしそこから知らないことを知れたらラッキー。へこたれたらへこたれたで戻ってくれば、こんなに日本で私はいい人たちに恵まれてたんだっていう再認識になる。どっちに転んでもこの勝負、得しかねぇと思った」(光浦靖子)

 「もし〇〇していたら」や「もし〇〇していれば」と偶に思ったりする人もおられるのではないでしょうか?私も行動が制限されている長い自粛生活の中で、5年・10年後のことがなかなか上手く考えることができず、過去のことを想い出してはそのように思うことがありました。

「“世界はここだけじゃない”を知ったら、どれだけ強くなれるんだろう。
                  私はそれを知りたいのです。」(光浦靖子)

 少し前までのようにアクセル全開で日々を過ごせることが出来なくなってきたことに気づき、なんとなく狭い世界に自分がいるように感じるようになりました。光浦さんのように海外留学はなかなか難しいですが、たとえば全く読んだことのない分野の本を読んだり、今まで勇気がなくって一人ではチャレンジできなかった事にチャレンジしてみたり、ちょっとした気持ちや行動の切りかえがきっかけで“世界はここだけじゃない”ということを知ることが出来、光浦さんの仰っているようにまだまだ強くなれる自分を知れるかもしれないなぁと思っています。

航海が続く限り

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 少し前から新しい茶道の先生に習い始めています。以前のお稽古場とは雰囲気等がかなり異なるため、緊張しながら通っていますが、みなさんが本当に優しく、分からないことだらけなので逐一質問しても丁寧に教えてくださり、「なんて皆さんが優しいお稽古場なんだろう!」と感動しながら過ごしています。コロナ騒動によりアメリカではアジア系に対する差別・暴力が多くなっていると聞きます。また、国内でも当初からコロナ感染者等に対して少し厳しい目でみるところがあるように感じています。

「人間は持ちつ持たれつなのだから、同じ地球という船にのったもの同士、
 この航海が続く限り、励ましあいたい。励ましあいましょう」(JINSEI STORIES 退屈日記 2021/5/7)

 私達人間は人との繋がりの中でしか生きていけないですよね。世界でも日本でもワクチン接種が始まったことにより、少しずつ落ち着きを取り戻してきているように思います。まだ厳しい状況が続くのかもしれませんが、どんな時でも誰に対しても優しさや思いやりを忘れずに、励まし合いながら乗り越えていきましょう。

友だち

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 新型コロナウイルス感染症により人と人との距離感が大きく変化しましたよね。同居家族以外との食事を避けるようにということもあり、友達と気軽に食事に行ったりすることができず寂しく感じる時もあります。

 スマホに友達から連絡がほとんどこない辻仁成さんと頻繁に連絡がくる息子さんとの友達についてのやり取りで、改めて友達という存在について考えさせられる文章を読みました。
「“君さ、友だちと何話してるの?”
 “何って、どういうこと?”
 “何についてそんなに連絡が来るの?”(中略)
 “パパ、友だちと会話するのに、何、話すかとか、主題がないとダメなの?”(中略)
 “友だちなんだから、なんでもないこと話すんだよ。パパが友だちいないのは、何でもないことを話す相手が
  いないってことでしょ?単純に。友だちというものの敷居を自分から高くしている人間なんだよ、パパは
  昔から”(中略)
 “パパ、いい?友だちを大切にした方がいいよ。本当に苦しい時には友だちが助けてくれる。いい?仕事の
  仲間は、お金は貸してくれても、助けてはくれない。でも、友だちは損得で動かないから、苦しい時にこ
  そ意味のある話に面倒くさがらずのってくれる”」(辻仁成 JINSEI STORIES 2021/4/26)

 私くらいの年代になるとライフスタイルの変化により、なんとなく価値観が合わなくなって疎遠になっていく友達もいます。そんな中でも、本当に他愛もない内容だけれど毎週必ずLINEをする友達がいます。少し前、私がかなり落ち込んだ時にその友達にすべてを話したら、会うことは出来なかったのですがずっと気持ちに寄り添ってくれていて、本当に助けられました。

「不幸は我々に真の友人を教えうるという長所がある」(バルザック)

 会う頻度にこだわらず、本当に必要な時に頼ってもらうことができる友達でいれるような人でありたいと思っています。

辻仁成さん

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 最近、作家でミュージシャンの辻仁成さんのブログを読むのが楽しみの一つとなっています。現在、お子さんと2人でパリにお住まいで、このコロナ禍でのパリでの生活、シングルファーザーとしての悩み、そしてお料理の上手な辻さんのレシピなどなど、さすが作家さんのブログだなぁと感心しながら読んでいます。

 日本で今月開催される予定のコンサートの中止が決まった時の文章が印象に残りました。
「レストランがもう一年もあかないのに、ずっと店を掃除し続けているオーナーのジャン・フランソワから学んだのだ。ロックダウンになっても、自分の愛する店にやって来て、店の空気の入れ替えを続けていた。この一年、彼はずっと店にやってきた。みんなが閉店しているのに、である。
“ジャン・フランソワ、なんで、毎日、店をあけるんだい?”こうぼくが訊くと、彼は、小さく微笑んで、“ぼくは世界が崩壊するとしても、ここに来て、開店の準備をする。それがぼくの仕事だからだ”とこたえたのだけど、素晴らしい、と思った。
だから、中止が決定した時、今回は悲しむのじゃなく、今日から次に向かおう、と思っていつも通りスニーカーを履いて出かけたのである。むしろ、いつもより、少し遠くまで走った。エッフェル塔の袂まで走り、エッフェルさんを見上げ、絶対負けないことにしました、と報告をした。(中略)人間は諦めた時に人生が終わる、とぼくは思って生きている。諦める必要などあるだろうか?ぼくは死ぬ、最期の瞬間まで前進をしたい。そこに目標があるのに、ぐずぐずしていられない」(JINSEI STORIES 退屈日記 2020/4/12)

 コロナ騒動がまさかこんなにも長引くと思っていなかった人も多いのではないでしょうか?私も当初は数ヶ月で終わると思っていました・・・。様々なことが制限される中で生活をしていると、どうしてもネガティブな考えが占める割合が多くなってきますよね。

 「いいですか いくらのろくてもかまいませんよ たいせつなことはね 
  いつでも前をむいて 自分の足で 自分の道を歩くことですよ」(相田みつを)

 この一年余り、自分のペースを完全に見失い、目標すら持たないで、「どうやって過ごしていたんだろう?」と振り返って考えることがあります。もう少しコロナ騒動も続きそうですが、他人と比べることなく、ゆっくりと自分のペースに戻し、以前のように目標に向かって、前を向いて過ごしていこうと思っています。

946BANANA

 少し前ですが、北海道釧路産の高級バナナ「946BANANA」を知りました。バナナの産地といえばフィリピンや台湾などの南国が当たり前だと思っていましたが、日本でも特に寒いとされている釧路で栽培されているということに驚きました。長年携わってこられた酪農の牛の餌と餌に関係するコストを抑えるため、そして年々酪農家が減少していて、その酪農の土地を有効活用して農作物を育てることが出来ないだろうか、という理由から始められたそうです。1つのことに拘ることも時には大切だと思いますが、このように自ら選択肢を増やし可能にしていかれる力を素直にすごいと思いました。

 先日このような文章を読み、ふと考えさせられました。
「座標。そんなことを今日ふと思いました。私には、私の座標が分かっているつもりです。仕事や社会や友人などの座標軸があり、その関係から自ずと座標が明らかで、かつ安定していると、自分では感じます。しかし現代に於いては、もしかすると多くの人にとって座標は分かりにくくなっているのではないかと。(中略)この時代は、自主的に自分の位置を決めて、自分で歩いていかないと、簡単に迷ってしまうように感じます。ま、裏から見ると、自由に選択できる時代だとも云えると思います。自主性の重要さを思い知る今日この頃です。」(松本大のつぶやき 2021年1月13日)

 コロナ騒動により、長年続いた東京一極集中から地方でのテレワークを志向する人が増えたり、社員の副業にどちらかといえば消極的だった大企業が副業を解禁する流れになったり、と当たり前だと思っていた働き方が大きく変わってきていますよね。選択肢が増え、そしてその選択肢が今までの当たり前とは違うため、多くの人が戸惑ったり、悩んだりしながら自らの働き方を考え過ごしておられるのではないかなぁと思っています。この先どのような流れになるのか分からないですが、どんな時でも広い視野で、自分の位置を決め、自らで歩いていくことの大切さを忘れずに日々を過ごしていかなければと思っています。

東日本大震災から10年

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 東日本大震災からもう10年が経ちますね。この10年間、平成から令和へ元号が変わり、台風や地震により大きな災害、そしてまだ終息していないですが新型コロナウィルス騒動・・・誰もが予想できなかった日々を過ごされていたことと思います。

 今年の成人式が中止延期等になった時、日本テレビの藤井アナウンサーの言葉に感銘を受けました。
「今回、成人式が中止になって多くの人が残念に思っていることと思います。話を聞きますと、人によっては時間をかけて髪を伸ばし、友人と振り袖が重ならないように準備を進めるんだといいます。決して安くないお金を親に出してもらったという人もいるでしょう。一生に一度のことですから残念という言葉では足りないかもしれません。ただ、この新型ウィルスに苦しんだ経験は人の気持ちを理解する上でとても重要だったと思います。世の中、思い通りにいかなくても誰かの批判をするのではなく、誰かのために力を発揮できる強い大人でいてください。成人、おめでとうございます」

 昨年は世界中の人達が行動の自由を制限されるという日々を過ごし、思い通りにいかないことばかりで、報道などで様々な方面への批判的な言葉などを聞くことが多かったように思います。私自身も「いつまでこの生活が続くのだろう・・・」と同じ環境にいる家族や友達に愚痴をこぼしたこともあります。

 「誰かの曇った心にさす虹になりなさい」(マヤ・アンジェロウ)

 これからも楽しいことも辛いこともたくさん起こり、そして思い通りにいかないこともたくさんあるかもしれないですよね。昨年、家族や多くの友達に支えられたことを忘れずに、どんな時でも自分の出来ることを考え行動し、その行動が誰かを少しでも笑顔にできるものであればと思っています。

八百屋のタケシタ

 経理・事務を担当しています黒田です。

 コロナ騒動時、美味しい野菜を食べたい、買い物に行く機会を減らしたい、という思いから野菜の宅配をお願いしました。宅配だと今まで買ったことのない野菜もあり、新鮮な気持ちで料理することが多くなっています。

 野菜宅配をしているお店って他にどういうのがあるのだろう?という興味から調べていると、形が悪いからという理由で捨てられる農産物のフードロスを無くしたいという思いから、規格がない流通を作り出そうということで立ち上げられた「八百屋のタケシタ」というお店があることを知りました。

 決められた形や重量などの要件を満たさず、段ボール箱にきれいに入らないからという理由で一般流通には出荷できない「規格外野菜」が存在してしまったり、自然災害により野菜や果物に傷がついてしまい市場に出せなかったり・・・生産者の方々の努力や思いに応えられている会社を立ち上げられたことを素直にすごいと思いました。

 「形はワルいが、味はイイ」(竹下友里絵:八百屋のタケシタ 代表)

 昨年は極力人と会わない日常生活を過ごすことを求められていたことにより、私自身の行動範囲が狭くなったのと比例して視野も狭くなったように感じています。「味はイイ」という言葉のように、良い物や出来事を自分以外の誰かに伝えられるように、狭くなった自分の視野を少しずつ広げられる行動をしていく日々を過ごそうと思っています。

宇宙日本食

 経理・事務を担当しています黒田です。

 明けましておめでとうございます。
 2021年は、日本中、世界中に笑顔がたくさん溢れる明るい一年であることを心より祈っています。

 昨年は旅行にいくことが叶わず、少し現実逃避して「宇宙旅行」のことを調べたり、関係するコラムを読んだりしていました。その中で「認証された宇宙日本食」の中に唯一企業が開発した食ではない「サバ醤油味付け缶詰」という福井県立若狭高等学校海洋学科の生徒さんたちが12年かけて開発されたものがあることを知りました。“大手食品メーカが作っているのが当たり前”だと思っていたので驚くと同時に、企業力に負けず努力した高校生たちの開発したものが国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士が食べる日が来るなんて夢のある出来事だなぁと感動しました。

 「もがき苦しみ、自分だけの道をつくることより良いことは他にない」(ジム・ロジャーズ)

 今までの当たり前が当たり前でなくなった昨年、多くの方が「この変化をどのように受け入れようか?」と考えながら過ごされてきたと思います。私もその一人です。ただ、仕事上で少し“当たり前”ではない選択をしていた私は以前から「当たり前の道を選択している方たちにどう思われるのだろうか?」とネガティブに考えることがありました。明日何が起こるか分からないこの世の中、何事に対してもネガティブにもポジティブにも考えるのは自分次第ですよね。ネガティブになってしまう時もありますが、もがき苦しみながら、ポジティブに、自分だけの道を作っていけるように努力し続ける一年を過ごしたいと思っています。もちろん、謙虚でいることも忘れずに。