ポツンと一軒家

 経理・事務を担当しています黒田です。

 最近、よく観ている番組に「ポツンと一軒家」があります。日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家、「どんな人が、家族で?一人で?、どんな理由で暮らしているのかなぁ?」とワクワクしながら、時には山深い細い道を車で進まれるスタッフの方たちの行動にドキドキしながら、楽しく観ています。また、スタッフの方たちが目的としている「ポツンと一軒家」の情報を収集しているとき、道中で出会う地元住民の方たちの親切な行動や言葉に心が温まる時間でもあります。

 こういう文章を目にしました。
「それでも、住民がポツンと一軒家で暮らし続ける理由は、そこが好きだからという一点に尽きる。多大なる不便があっても“好き”だという背景には、その人や家族の人生があり、どれもが聞くに値するストーリーだという点も共通している」(時事ドットコムニュース:世相コラム2018年10月14日配信)

 私はかなりの方向音痴なのですが、スマートフォンの道案内アプリを基本的に使わないようにしています。目的地までの通り名などは事前に把握して、歩きながら「こんなお店が出来たんだなぁ、ちょっと入ってみよう」などなど、普段通ることのない街並みを歩く、ということを楽しみの一つとしています。アプリを使うより少し時間がかかってしまったり、本当に迷ってしまったり、ということもあるのですが・・・。

 「不便が不幸だとは限らない」(斉藤茂太)

 便利さだけを求めてしまうという生活も、時間短縮が出来たり良いことがたくさんあると思います。敢えて便利な道具に頼らずに少し不便なことをすることによって“新たなことを発見する”という喜びもあるのではないかなぁと思っています。人間関係でもSNSばかりで繋がるのではなく、直接会って話しをすることにより、長年の友達・家族でも新たなことを見つけられ、また楽しい人生が味わえる、そんな日々を過ごしていければと思っています。

ちきゅうくんのくしゃみ

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 6月18日夜、新潟県で震度6強の地震が観測されましたね。

 このような文章を目にしました。
「ハクショーン!!大きなくしゃみをすると、子どもたちはびっくり。家や町はグラグラ、ガタガタ。くしゃみをしたのは、何と地球だった。(中略)地球は生きている、と思う。間違いなく、またくしゃみをする。私たちも地球のごくわずかな場所を間借りして生きている限り、それを覚悟して常に備えなければいけない。もちろん、さまざまな恵みを与えてくれる“ちきゅうくん”をいたわりながらである」(河北春秋 2016年6月20日)

 地球は今、温暖化やプラスチックごみ問題、森林破壊、野生生物種絶滅などなどたくさん問題を抱えていますよね。先日、スーパーなどで配られるプラスチック製のレジ袋有料義務化(無料配布の廃止)について、来年4月1日の実施を目指すことが明らかになりましたね。京都市内では数年前からコンビニ以外では有料化になっていて、“エコバッグ”を持ち歩くことが当たり前になってきています。

 「空気を意識し 水を意識する時は 空気や水が汚れている時 意識をしないほうが自然 
  空気や水だけでも 意識しないですむ あたりまえの世の中でありたい 
  自然がいい 自然がいい」(相田みつを)

 地球が抱えている大きな問題に対して、私たち一人一人が出来ることは本当に微力なものだと思います。たとえば、エコバッグを持ち歩くことだったり、クーラーの設定温度を下げすぎないことだったり・・・。微力と分かっていても意識して続けることによって、私たちの子孫が空気や水などのことを意識せずに暮らすことができる豊かな地球に戻るといいなぁと思っています。“ちきゅうくん”をいたわることを忘れずに日々を過ごしていかないといけないですね。

ここにも高齢化が

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 ここ数年、私が通っているお茶のお稽古場でも高齢化が進んでおり、最近では「あそこが痛い、ここが痛い」という話はほぼ毎回、時には「(膝が痛く)正座が上手くできないのにお稽古に来てもいいのかしらん?皆さんの邪魔にならないかしらん?」という話も聞くようになりました。その時、「私たちもいずれかは経験することだから、気を遣わずに来てくださいね」と先生が仰られます。

 確かに、お稽古場の皆さんは私が初めてお会いした時からは、ずいぶん歳を重ねられたとは思います(私も同じだけ歳を重ねているのですが・・・)。でも、往復2時間くらいかけてお稽古場に来られ、「今日はこのお点前をしたいです」という姿を見ていると、私はまだまだこの方たちの足元にも及ばないなぁと思うことがよくあります。

 「二十歳であろうが八十歳であろうが、学ぶことをやめた者は老人である。
    学び続ける者はいつまでも若い。人生で一番大切なことは、若い精神を持ち続けることだ」
                                    (ヘンリー・フォード)

 いつか私が同じ経験をする時がきても、「このお点前がしたいです」という学びの心だけは忘れずにいたいと思っています。と、今も精一杯、周りの先輩方から多くのことを教えていただき、吸収していかないといけないですね。

幸せを感じる力

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 少し前、白血病のため闘病中の池江璃花子さんがオフィシャルサイトをオープンされましたね。トップページにあるハート型の「応援ボタン」をクリックすると、30ヶ国の言語で「ありがとう」の文字が浮かび上がってくるのをみて、心が温まりました。

 ちょうどその頃、数年前に癌のため逝ってしまった友人から最後にもらった手紙を改めて読む機会がありました。彼女は病名が明らかになった時から、そのことを一切隠さずに、治療経過やご家族のことも含めてすべて私たちに話してくれ、手紙も彼女らしいユーモアある文面でした。その時、「私が彼女の立場ならこんなに前向きに生きることができるのだろうか?」と何度も考えたことがありましたが、「私にはできないなぁ」と思っていたことを思い出しました。

 「しあわせはいつも じぶんのこころがきめる」(相田みつを)

 家族・友達・私の周りにいるすべての人たちが健康で、笑顔で過ごすことができる日々が続くと良いなぁと思っています。ただ、予想できないことが突然に起こってしまうのが人生であり、どんな状況でも、どんなところでも、“前向きに、幸せを感じる力”を持っていられる人になりたいと思っています。

鶴亀の湯

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 少し前ですが、友達3人で仕事について話をする機会がありました。その時、私が年齢のことをマイナスと捉える発言をしてしまい、他の友達に「年齢は関係ない!」と少し怒られたことがあります。その時、どうして友達に“できる!”と思ってもらえる言葉をかけることができなかったのだろうと、自分の器の小ささを反省しました。

 こんな文章を目にしました。
「できなそうなことに見えてても、“できるかもしれない、できるよきっと”と本気で思っている人がいると、できちゃうことがよくあるんだよなぁ。(中略)“できるよきっと”と、ずっと思ってたのは、ぼくの知り合いの女将さんたちで、この人たちは、こんな大きなことをやるときも、たいてい笑っている」(ほぼ日刊イトイ新聞 2019年5月24日)

 これは3.11の後、さまざまな理由で経営していくことが困難になり廃業せざるを得なくなった気仙沼の海の近くの「鶴亀の湯」という銭湯を、復活させるための諸問題がほぼ解決されたということが書かれていた糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」の一文です。「鶴亀の湯」は、震災前は漁師さんたちが陸に上がったときに行きたい場所のひとつであり、震災後は被災した人たちの体を温めていた場所だったそうです。

 「夢をバカにする人間から離れなさい。器の小さい人間ほどケチをつけたがる。
      真に器量の大きな人間は、“できる”と思わせてくれるものだ。」(マーク・トウェイン)

 新たなことを始める時、人によって大きさは違いますが必ず“不安”が伴なってくるものだと思っています。そんな時、“できるよきっと”と友達に対しても、自分に対しても思い続けられるような人でありたいと改めて思いました。糸井さんは最後に「仕事ってこんなふうにやるんだなと、教えられた思いです」とも書かれていました。

24時間営業

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 少し前、コンビニの24時間営業についてニュースになっていましたね。「コンビニが開いててよかった!」という経験をした方も多いのではないでしょうか。ただ人口減少が著しい今の日本では、すべてのコンビニが24時間営業をし続ける、というのは難しくなってきていますよね。24時間開いているという便利さに慣れすぎた私たちの生活も見直す時がきているようにも思いました。

 阿川佐和子さんのこのような文章を目にしました。(毎日新聞2019年4月1日)
 「ツィッターもインスタグラムも平成元年にはなかった。本当に便利になった。昭和、平成と、あらゆることを猛スピードで追いかけてきたが、そろそろ人の歩調に戻ってもよい。若い人たちはきっと、デジタルとアナログをバランス良く使って生きていく方法を考えてくれるだろう」

 私もこの言葉に同感です。ツィッターもインスタグラムも30年前にはなかったのに、今や生活の一部となっている人も多いのではないでしょうか。この30年の猛スピードがこれからも続くと、なんとなく息切れする人たちが増えてくるのではないだろうかと思ってしまいます。私もその一人になってしまいそうな気も少ししています。

 「スピードより方向が大切だ」(リチャード・L・エヴァンス)

 平成の30年間の猛スピード、私たちの生活は本当に便利になりました。でも少し便利なものに頼り過ぎて、思わぬところで家族や友達などとの関係が希薄になってきているようにも感じることが偶にあります。自分にあったスピードの中で人とのより良い関係を深めていくことができるような令和の時代になれば良いなぁと思っています。

いすみ鉄道

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 少し前、JR北海道とJR九州で車内販売が相次いで取りやめになる、ということをニュースで知りました。理由は、駅構内の売店や自動販売機の充実による売上の減少、人手不足のため販売員の採用が難しくなってきている、ということで時代の流れなのでしょうね。幼い頃、車内で駅弁を買ってもらって食べることにすごく楽しかった思い出があり、少し寂しく思いました。

 いすみ鉄道前社長 鳥塚亮さんのこのような文章を読みました。
 (JRの“車内販売”売ろうと思うから売れない。どうせ売れないならタダで配ってしまえ!より)
 「車内販売は売ろうと思うから売れないのです。だったらタダで配ってしまえ。これが筆者(鳥塚さん)の考えです。一見暴論のように思えるかもしれませんが、からくりはこうです。車内販売は特急列車のお客様に対して行うものです。特急列車のお客様はすでに切符を買って乗っています。その切符の金額の一部を原資にすれば、コーヒーやソフトドリンクの1杯ぐらいサービスできるはずです。(中略)車内でコーヒーをどうぞとサービスされれば、サンドイッチやお菓子の一つも買いたくなるのが人情です。お客様の財布のひもも緩みます」

 実際、鳥塚さんはいすみ鉄道の社長時代に、指定席のお客様に限り指定席料金300円を原資として「朝食無料サービス」を行われたそうです。飛行機は飲み物がサービスとして出てくるのを当たり前だと思っていますが、電車で飲み物がサービスで出てくると意外性があり、すごく嬉しい気持ちになるだろうなぁと思いました。

 「発想の転換さえできれば、不利と考えられていた事でも、
    成果を上げていく道はいくらでもある」(松下幸之助)

 悩み事や考え事がある時、どうしても偏った考え方になってしまって、同じところから抜け出せずに負の連鎖に陥ってしまうことってありますよね。そんな時、人の意見を聞いたり、本や雑誌などを読むことによって、「そういう考え方があった!」と全然違う発想に気付けた時、一瞬にして視界が明るくなりますよね。“発想の転換ができる”ということはそれほど簡単なことではないと思いますが、一度きりの人生、笑顔で過ごせる時間が多くなるように、“発想の転換ができる”柔軟な人でありたいと思っています。

THANK YOU ICHIRO

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 3月、イチロー選手が現役引退を表明されましたね。いつかこの日が来ることは分かっていましたが、「最低50歳まで現役」という言葉を信じていた私には、急だったので寂しく思っています。

 同僚で愛弟子 ディー・ゴードン内野手の地元紙に出された新聞広告を読みました。
「あなたへお礼を伝えるのは、ツイッターやインスタグラムは適していないと思いました。だから、わたしはこういう形(新聞広告)であなたへの気持ちを表現しました。あなたの友情、教えがなかったら、そしてあなたが“秘密”を教えてくれなかったら(誰にも言わないよ)、いまのディー・ゴードンは存在しません」

 引退会見で「人望がないから」という理由で将来の監督就任を否定されましたが、この新聞広告もですが、いろんな方のイチロー選手に対するコメントを聞いていても、決して「人望がない」というのは違うと多くの人が感じておられるのではないでしょうか。

 「人望は、力量によって得られるものではありません。
  また、財産をたくさん持っているということで得られるものでもありません。
  その人の才能と知恵の活発な働きと正直な道徳心によって、徐々に得られるものなのです」(福沢諭吉)

 “人望がある”と思える人は、仕事やプライベートで関わっていく中、ただ単にいい人ではなく、厳しさもあり、長い年月をかけて徐々に思えるようになったように感じています。私自身、“人望がある”と思ってもらうには程遠いですが、最近、素直に人と接していきたいと思うことが多く、少しずつ行動にうつしています。

 因みに、「イチロー監督」が将来実現することを少し楽しみにしています。

一期一会

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 先日、出身大学のOBの方が集まられる会に声を掛けていただき、初めて参加させていただきました。ほとんどの方が「初めまして」なので最初は大変緊張しましたが、食事をしながら、さまざまな年代の方とお話させていただいていると意外な繋がりがある方が多く、楽しい時間を過ごすことができました。最近、なんとなく自分の殻に籠っているなぁ・・・と思いだしたのがきっかけで、声を掛けていただいたらなるべくいろんな所に参加しようと行動を変えてみました。

 「何気ない日常生活には、人生を豊かにするサプライズが至る所に転がっています。
  個を執拗に抑え込んでいると、それに気づけなくなってしまう。
  人と出会い、接することで、人は育成されるのです」(林文子、横浜市長)

 出会った人と接している中で、その時の自分に「視野が狭くなっているよ!」や「こんな考え方もあるよ!」と気づかされることがよくあります。新たな人との出会いはもちろんですが、今までご縁のある方たちとの繋がりも、大切にしていきたいと思っています。

飯舘村

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 先月で東日本大震災から丸8年が経ちました。震災当時、石巻日日新聞がフェルトペンとロール紙で「壁新聞」を発行し、5か所の避難所と1か所のコンビニに6日間にわたって掲示されていたことを知りました。食料や水だけでなく、情報をまったく得る手段がなかった被災者の方々が唯一得られる情報となっていたとのことです。新聞が届けられて当たり前、テレビやスマホで情報を簡単に得られるのが当たり前などなど、今までの「当たり前」が当たり前でなくなったのが被災地の方々の3.11だったのだと思います。

 「飯館村は3月11日を“あたりまえをありがたいと思う日”に制定します。
  あたりまえの日々への感謝を忘れないために
  あたりまえの本当の意味を未来に伝えたいから」(飯舘村)

 目の前のことを当たり前と思うのか、有難いと思うのか、日々の心の持ちようが大きく違うように思います。「有難い」と思える気持ちを継続させることって難しいなぁと思うこともありますが、これからも当たり前の日々に感謝することを忘れず、“あたりまえをありがたい”と思って過ごしていきたいです。